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夕暮れ、それは再会の合図――夕暮れ、それは再会の合図―

終日に君を想ふ
サークル名:螺旋の月
販売日:2025年02月09日
カップリング:義勇×しのぶ / 
作者:飛牙マサラ
年齢指定:R18 / 
作品形式:ノベル / 
ファイル形式:JPEG / PDF同梱 / 
その他:乙女向け / 
ジャンル:純愛 / ラブラブ/あまあま / ツンデレ / 和姦 / 
ファイル容量:

DLsite価格:550円DLsiteで購入する

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作品概要(引用元:DLsite.com)

夕暮れ――誰もいない校舎を歩く。
 静かで、まるで世界に自分一人だけのようだ。
 そんな錯覚を覚える時間でもある。
 冨○義勇がキメツ学園に教師として赴任して二年あまり、仕事ももう慣れたものだった。
 校内の見回りもいつもの彼の風紀としての一環であり、それを終えればいつものように後は車で帰るだけだ。
 毎日それが決まったパターンではある。学園を正しく導く風紀委員、それを纏めるのは義勇の役割だった。
 正直、らしくないと思うのだが、理事長や校長からの推薦で有る以上、断る理由がない。
 彼がその任務を完璧に、ある意味それ以上遂行するので学園の生徒たちも義勇が校内を回る前に帰宅を急ぐのが習慣になっている。お陰様で生徒が全て帰ったことを彼は確認すればいいだけなので楽なものだ。
 どうやら生徒側としては義勇に怒られるのは勘弁して欲しいらしく、彼としても説教などの関わりが面倒なのでそう思ってくれる方がよかった。
 生徒たちと馴れ合いをするつもりはない。それが本音だった。
 誰かとの関わり合いなど面倒なだけ。だから生徒の名前を記号としては覚えるものの、卒業してしまえばそれまでとして忘れてしまう。だから偶に卒業生が訪れても彼には既に分からないものとなる。
 故に教師としての義勇は評判は芳しくはないのだが、彼はそれでいいと思っている。
 いつものように自分の車まで向かい、そして徐にもう一つの習慣をはじめることにする。ダッシュボードに仕舞っておいた煙草を一本取り出して口に銜え、それに火を付ける。すると直ぐさま先が赤くなり、彼に吸い時を伝えた。
 いつから吸い出したのかは覚えていないが、これが碌な習慣でないことくらいは理解している。が、止めようという気はさらさらなかった。
 ふーっと息を吐き、紫煙を燻らせ、それを眺める。
 疲れたな。
 既に週末の金曜日である。まあ、疲労が溜まっていても仕方ない。
 毎日毎日、教師としての仕事に追われているのだから。
 ただ彼がこんな時に思うことはまるで違うことだ。考えても詮無きことだとは分かっていても考えてしまうことがあった。
 遙か昔の思い出であり、今となっては夢のような出来事ばかり。
 その中でも一際鮮やかなものがあるが、それは誰にも言えぬ秘密……になってしまっているが。
 煙草の火が赤々と燃える。
 この調子でいけば直ぐにも一本が終わるだろう。
 物足りなさを感じることもあるが、此処で吸うのは一本だけと決めているからこれで終わりである。
 そもそも本来は喫煙自体が禁止されている学園で煙草を吸っていること自体が本来有り得ない。だからこれは教師のくせに歴とした違反をしていることになる。ただそれを咎めるものはいない――いないはずだった。
「不良教師ですね」
 不意に声がする。それはこの場では有り得ない、そして懐かしい声が。彼がそちらの方へ振り向けば、はたして彼が望んだかのように彼女はいた。
 学園の制服を着てはいるものの、鞄などは見当たらない。見回ったときには何もなかったはずだし、だいたい学内でしのぶの姿を見た覚えがなかった。
「胡○……」
「学園内は禁煙ですよ?」
 しのぶは朗らかに微笑みながら悪戯っ子を叱るようにそう言うが、優等生の彼女がこんな時間に学園に残っていること自体が可笑しいことだった。義勇との対話などないに等しい。生徒と教師として以外関わりすらなかった相手である。
「……」
 何故彼女が現れたのか、義勇には分からない。分からないが、心当たりはあった。
「覚えているのか?」
「何をでしょうか?」
 とぼけるように言う少女に男はどう切り出そうか考える。それを言っていいものかどうか悩んだ。答えが何れにせよ、彼は問わずにはいられない。
「前世を、鬼殺隊を覚えているのか?」
 それは彼らが生きていた時代の話。昔話だ。前世を覚えているなどそうそう他人に言えた話ではないが、目前の女相手なら話は別だ。
「さあ、どうでしょうねえ」
 揶揄うように答えるしのぶに義勇はため息を吐く。それは完全に是と言っているようなものだったが、これ以上続ける理由も無いということでもあった。
「会話するつもりがないなら帰るぞ」
 一刻も立ち去りたい衝動に駆られ、義勇はそう告げる。
「あなたがそれを言いますか?」
 その途端、しのぶの雰囲気ががらりと変わる。朗らかな女子高生から彼がよく知っている笑みを浮かべている妖しい女に。
「……こんな時間まで学校にいるな。下校時間はとっくに過ぎている」
 彼女の変化を目聡く感じながらも彼はあくまで教師としての体面を取り続けた。
「何なら送ろう」
 そう、これは教師としての役目だ。それ以上でもそれ以下でもない。期待をするな、してはいけない。そう己に言い聞かせる。
 覚えていたとて同じ想いとは限らないのだから。
 義勇の様子を眺めていたしのぶが今度は大きくため息を吐いた。
「本当にあなたって人は野暮ですね。あなたを待っていたに決まってるじゃないですか」
「俺を?」
「そうですよ、是非とも先生とじっくりお話がしたいと思いまして」
「俺にはない」
 素気なく言い放ち、会話を断ち切ろうとする。
「あらあら、つれないですね――あなたの嘗ての恋人に」
 その言葉に一瞬義勇は目を見開いた。が、冷静さを保つことに終始する。
「……俺もお前も今は違う時間を生きている」
 そう、それぞれの道を歩いているのだ。立場も違えば、生き方も過去とはもう違っている……違っているはずなのだ。
 が、目前の女はそれで納得することはなかった。
「嘘を言わないでください!」
 直ぐさま義勇の言葉を否定し、そして彼女が持っている根拠を突き付ける。
「だったら何故、私のことをあんなに切ない瞳で見つめてくるんです? 私との会話に気を遣い続けるんです?」
 確かに二人の関係はあくまで教師と生徒としての関わりではあったが、彼の瞳はいつもそうは語っていなかった。彼女の瞳を通して過去の恋情を訴えてきた。それを否定するなど許さない。
 答えを言うまで待つつもりの女に男は静かに口を開いた。
「……ずっと知っていたから」
「え?」
 意外な答えに戸惑っていると更に彼は言葉を続ける。
「お前が俺への想いを捨てられぬことくらいずっと知っていたから」
 その想いなら死ぬほど理(わ)解(か)っている。何故なら彼とて同じ想いだからだ。愛おしい、愛おしいからこそ近寄ってはならない。
 要するに二人で同じ想いなのだ。
 一度は死別という形で終わった恋は二人の間で終わってなどいなかった。
「……あなたにも私の気持ちはお見通しですか」
 それはしのぶをほっとさせる。彼は自分とのことを忘れているのではない。寧ろその想いを燻らせてさえいることを知れたからだ。
「だが、今、俺とお前は教師と生徒。これは事実だ」
 しかし義勇はきっぱりとそう言い切る。何をどう言おうとも二人の関係をこれ以上どうこう変えることは難しいからだ。
「そうですね、それはその通りです」
「本来ならこんな風に話すことすら危うい」
 煙草を燻らせながらそう言う。ああ、こんなに不味い煙草もないと思いながら。
「あら、これは先生を慕う生徒との関わり合いですよ」
 しのぶはしかしそれを否定する。関係してはいけないなんて思わないし、そもそもが彼女が諦める理由にすらならない。
「……俺を置いて逝ったくせにな」
 恨めしげに義勇はそう言い放ち、彼女を軽く睨んだ。他の者であれば耐えられないだろう視線をあっさりしのぶは受けて立っていた。
「ええ、置いて逝きましたよ。あなた、理(わ)解(か)ってくれたじゃありませんか」
 恋仲になった時に女は彼に毒を食んでいることを男に伝え、そして己の最期についても語ったのである。その際、彼は戸惑ってはいたようだったが、それでも彼女の決意を阻害することはなかった。
「鬼殺隊として、柱として他に答えられる答えはなかっただろう?」
 それは彼の本意ではないことを伝えるに十分な言葉。本当はどうしたかったのだろうと己に問うてみる。
 恐らく止めたかったに違いない。それが叶わぬことをしりながらも、だ。
「まさか心残りが全くないと思ったんですか? 私が!」
 凜とした声が響く。けれど、その声音は少し震えていた。思うよりも彼女の感情が昂っているのだろう。
「……思ってはいない」
 それは彼の素直な本音だった。
 彼女の性格を思えば今生の別れに対して何も思わず何も感じず復讐を終えた達成感だけを得たとは考えづらかった。
 だいたい、そんなに単純な関係ではなかったのだ、義勇としのぶの関係は。
「あなたとの合同任務は内心ではとても喜んでました」
 彼の答えに満足したのか、しのぶはそう言って微笑んだ。
「……そうか」
「あなたといられる時間が増えるんですからね、当然ですが」
 彼らの持つ技の意味でも相性が良かったのもあったろう、義勇としのぶは鬼殺の任務を共に行うことが他の柱たちよりも多かった。
「任務の後のあなたと過ごす時間は素敵でしたし」
「……言うな」
 年頃の娘の言う言葉ではない、言外でそう咎めているのだろうが、しのぶはそんなことは認めない。
「私はあなたとのこと諦めることなんてしませんよ」
「……卒業まで待て。そして帰れ」
 精一杯の言葉を彼は嘗ての恋人に告げる。それ以上、言えることはない。彼の想いの燻りが燃え広がりつつあろうともそれを表に出すわけにはいかない。
「義勇さん」
 不意に彼女が彼をそう呼んだ。あまりに懐かしいその呼び方に思わず振り返ってしまう。そのくらい自然な呼びかけだったからだ。
 そうして義勇が振り向くのを見逃さず、しのぶは彼の首に手を回して強い力で引き寄せる。彼女の細い体の何処にそんな力があるのかと思うほどに強く強く。
「逃がしませんよ」
 そう言って彼女は男の隙を狙って彼の唇に自分のものを重ねた。それは熱情の籠もった激しい口づけで、義勇はしのぶの想いに押されていく。
 彼の口の中にあっと言う間に彼女の舌が侵入し、彼の舌を求める。そこに遠慮など欠片もなかった。
 その情熱はあまりにも懐かしく、そして彼が望んだものがあった。だから彼は我知らず彼女を抱き締めていた。それでは飽き足らず貪欲に彼女の唇を欲した。
 足下に彼の吸いかけの煙草が落ちていく……

 その日、彼らが何処に行ったのか、誰も知らない。

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